約20年フィリピンでビジネスを行う K-NET川村社長に聞く「フィリピン人材採用のポイント -メリット・デメリット-」 | 特定技能online

約20年フィリピンでビジネスを行う K-NET川村社長に聞く
「フィリピン人材採用のポイント -メリット・デメリット-」

御社の事業内容を教えてください。川村社長がこれまで携わってきた外国人採用・支援事業についてもお話ください。

もともと私の父親が興したソフト開発の会社があり、1990年頃にフィリピンに開発の子会社を立ち上げました。私は大学を出てから2年ほど一般の企業に勤め、その後父親の会社に入社しました。その3年後くらいにフィリピンの子会社も含め、大手電機メーカーに売却を行いました。

あるプロジェクト用に箱だけ作っていた法人があったので、それを買い戻してまたスタートし始めました。フィリピンのリソースでうまくいっていたため、フィリピンの子会社も立ち上げ、そこからは現地に根を張りビジネスを進めてきました。そのスタートが約18年前の2002年頃です。

当初は自社の採用としてフィリピン人材を採用して、多い時では日本側・フィリピン側で約30人ずつエンジニアを雇用し、開発案件を行っていました。

お客様から開発の委託を請け負っていく中で、「フィリピンにいいエンジニアがいるんだったらうちも日本で採用したいので手伝って欲しい」とか、「フィリピンに拠点を作って開発をしていきたい」というご相談やご依頼が徐々に増えてきました。

そこで、10数年に渡るフィリピン現地でのソフトウェア開発会社経営を通しての採用活動、および日本でのフィリピン人材の雇用のノウハウを生かし、2012年にK-NETという会社を興し、日本国内で現地からのグローバル採用をご検討されている企業様のご支援や、日本企業のフィリピン進出支援事業を行っています。

弊社で取り扱う人材で一番多いのはやはりエンジニア系になります。IT系からIT以外の分野のソフトウェア開発などを行う人材がメインです。

ただここ数年はエンジニア以外で、例えば海外向けの営業人材や、外国人材を雇用している企業の管理部門の人材など、職種がかなり多岐にわたってきました。

ジャンルとしてはいわゆる高度人材・技人国ですが、去年からは特定技能もスタートし、様々な人材のご依頼をいただくようになりました。

フィリピン人材を採用する上で、注意すべきポイントはありますか?

やはり、送り出し機関の選び方だと思います。
現地の送り出し機関とやり取りをしてくれる日本の人材紹介会社がいるのであれば一番安心ですが、中には直接送り出し機関とやり取りをされる受入れ企業の方々もいらっしゃると思います。

その際は、その送り出し機関における日本への送り出し実績を必ず確認してください。

送り出し機関の中には日本企業への対応のため、日本人担当を雇っている機関もあります。ただ、日本人だからといって安心できるわけではなく、間違ったアドバイスをされたり、担当の方が退職されたら全く引き継がれなかったりという状況をお見受けすることもあります。

ですので、日本人のご担当者も含めて、その送り出し機関が信頼できるかどうかを見極めることが最重要です。

もう1点は、どのような人材を集めているかという点です。
技能実習メインの送り出し機関に、エンジニアなどの高度人材を依頼しても需要と供給が合致しないように、自社の業種や求める人材を保有している送り出し機関を選ぶことが重要になります。

フィリピン人材の採用のメリットについてお聞かせください。

まず、高度人材でなくても、フィリピンは大卒人材が日本で就労していることが多く、大学で4年間勉強した人材を採用しやすいという点は大きなメリットです。

カトリックという宗教的な土壌が影響していると思いますが、富裕層ではない家庭でも大学に行っている人が多いです。ただ実際には、フィリピン国内で大学で学んだ仕事ができるっていう人材は極めて少ないです。そのため、学校で得た知識やスキルを活かした仕事が日本でできるというと、いい人材が集めやすいと思います

もう一つは、さっきも言ったようにカトリックがほとんどなので、宗教的なバックグラウンドによる日本文化・習慣に馴染みづらいというところがないという点です。

東南アジアの他宗教に比べ、あまり食生活や行動様式に縛りがないということや、フィリピンは歴史的に日本やアメリカ、スペインに支配されていた国なので、他国の文化に柔軟に対応することができます。郷に入っては郷に従えで、日本の企業に入ったならば、自分たちのやり方・考え方をあまり主張しないで、日本の文化に合わせてくれるところが非常にやりやすいです。

また非常に従順で上下関係を大事にするので、日本人の上司に対しての忠誠心が高いことも特徴です。ただこれは逆に言うと、日本人の上司に従うことがメインになるので、割と受け身になりがちで、何か不満があってもぐっと飲みこんでしまうこともあるようです。

フィリピン人材と他国の人材を比べた時のデメリットなどはあるでしょうか?

中国やベトナムの人材に比べ、日本語力が劣る場合が多いです。
フィリピンでは高校を出ていれば、英語での会話は全く問題ありません。そのため、そもそも日本語を含めた外国語を勉強している人材が圧倒的に少ないです

そのため多くの場合は、特に新卒の場合については日本語力はゼロの前提で採用し、内定を決めてから研修をやるようなケースが多いです。
現地にいる人材で日本語もできてスキルも高い人材が欲しいという中途採用の案件をいただくこともありますが、なかなかそういった人材はいません。

日本語力を重視するとどうしても実務スキルを妥協しないといけないですし、実務スキルを一緒に考えるのであれば日本語力については多少ボーダーラインを下げて考えてもらうことになります。両方備わっている人材を現地で探すことは非常に難しい点は他国と比べたデメリットではないでしょうか。

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