【特定技能×フィリピン】K-NET社に聞く POEA / POLOについて ~審査・面接・申請の流れ・注意点~ | 特定技能online

【特定技能×フィリピン】K-NET社に聞く
POEA / POLOについて ~審査・面接・申請の流れ・注意点~

フィリピン人の海外就労の状況や、フィリピン人の考え方などについてお聞かせください。

フィリピンの場合は、国民の約一割が海外で就労していることや、海外から送金額がGDPの10%ほどの額であることもあり、国外就労がかなり重要視されています。

そのため、海外で働く国民がきちんとした環境・雇用条件であることを確認・管理する目的の省庁があります。それがフィリピン海外雇用庁(POEA:Philippine Overseas Employment Administration)です。

基本的に、フィリピン国外における採用活動及び雇用については、必ずPOEAのライセンスをもったローカル企業を通さなければいけない、あるいはそこに委託しなくてはいけないということが大前提です。

外資規制もあり、基本的にローカル資本の会社に限られています。
ですので、POEAのライセンスを持っている現地の人材会社、いわゆる送り出し機関に対して、今回の採用活動と日本への行くためのPOEAの手続きにおける委託契約を交わし、それをPOEAから承認を得るというプロセスが必要です。

この点が他の国と大きく違うところになってきます。

フィリピン人材を雇用する日本企業が、POEAのライセンスを持っているローカルの送り出し機関と契約を結んだということをPOEAに認定してもらうと、その契約が4年間有効になります。
あとは個別に採用する人材に対し、認定をもらった契約書のひな型に準じながら手続きを進めていきます。

POEAの認定において、どのような審査があるのでしょうか?

まずは在留資格申請において日本側の入管でもチェックされるような、事業内容や採用職種の整合性などを登記簿を基に確認されます
そして雇用条件をチェックするために、雇用契約書のひな型を審査されます
こちらについては、給与条件が特にチェックされます額面だけではなく最終的に手取りがどれくらいになるかというところも確認されます。

また、特定技能制度においては、給与条件が妥当な額かどうかも審査の対象です。要するに外国人だから、フィリピン人だからといって、日本人と比べて安く設定されていないかという点を確認する作業です。

さらに、医療費や住宅手当についても確認されます。医療費に関しては、健康保険や社会保険に加入していればある程度カバーされますので問題はないと思います。住宅に関しては、住宅手当そのものより社員寮があればスムーズに審査は進むはずです。
ただ、社員寮がない会社様も多いと思いますので、その際は部屋探しや不動産会社との賃貸契約のサポートなどについてヒアリングされるでしょう。

日本企業にとって一番想定外の確認事項は、「フィリピン人材が日本滞在中に何らかの理由で死亡してしまった場合、遺体の搬送費用は会社持ちとする」という事項だと思います。こちらは必ず承諾させられる点になります。

フィリピンからの国外労働では中東などの危険地域や、建設現場やプラントなどの危険が伴う業種が多いため、このような取り決めがされています。実際に日本でも2010年11月にフィリピン人労働者6名が亡くなるという交通事故がありました。

一般的な日本企業の雇用契約に入っている文面ではないので、POLO(Philippine Overseas Labor Office)というPOEAの日本の出先機関で、雇用契約書類をチェックする際、別途フォーマットを用意しており、それを企業の雇用契約書のひな型に添付する形で申請を通す場合が多いです。

そのPOLO(Philippine Overseas Labor Office)についてお聞きしたいです。英語でのインタビューや、申請の流れなどについても教えてください。

POLOというのはPOEAの出先機関です
フィリピンのPOEAへ書類を提出する前に、日本側でチェックするために設立されました。ですので、採用活動を委託するフィリピンのPOEAのライセンス企業を決定し、RSA(Recruitment Services Agreement)を結んだうえで、フィリピン人材を受入れる日本企業の登記簿謄本や雇用契約書などの必要書類をまずPOLOで承認を得た後、POEAに提出される流れとなります。

初回の申請に関しては、POLOに直接出向いての英語でのインタビューがあります。
通訳をつける・つけないはお客様次第です。ただやはり通訳の方といっても難しく、細かいニュアンスがうまく伝わらなかったり、会社や特定技能に関する知識が足りないこともあったりします。通訳の方にお願いするにしても、事前にしっかりとすり合わせを行うことをおススメします。

実際は、ある程度採用活動を現地の送り出し機関に動いてもらって候補者と面接を行い、内定が決まったくらいのタイミングで上記の流れを開始するケースが多いです。
本当にフィリピンでいい人材が採用できるかどうかもわからないので、ある程度POLO/POEAの申請に先立って、候補者出しをする方がスムーズかと思います。

長い間、POLOは東京1拠点のみでしたが、2020年にはPOLO大阪も設立されました。

POEA/POLOの認定を受けるために、書類提出からおおよそどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

POEAがオフィシャルで言っているのは2週間ですね。時期によってかなり時間差があり、大体一か月くらい見ておけば十分だと思います。しかし、申請が混雑している時期ですとそれ以上かかることもあります。

2020年に入ってからコロナの影響で実際ほとんど稼働していないとは思いますが、POLO大阪が新設されたこともあり、認定までの期間は徐々に短縮されるのではないでしょうか。

賃金に関する部分で、POEAの審査が通らないこともあると思います。どのような点を注意すべきでしょうか?

注意すべき点は、額面と手取り額の両方がチェックされるという点です。
技能実習生の受入れの際、額面上は高く見えるけれど、4人同部屋の寮費を一人当たり5万円取り、手取りが少なくなるという事例がありました。

高度人材の申請の際は、給与に関して額面から実際の手取りが分かる様にブレイクダウンすることが求められます。もちろんその中では、会社からの手当てなども加味した上での妥当性が求められます。

おそらく特定技能もそういった流れになってくるのではないかと考えております。

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