現地送り出し機関から聞く、フィリピン現地の日本語教育最前線 | 特定技能online

現地送り出し機関から聞く、フィリピン現地の日本語教育最前線

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―フィリピン現地での日本語教育環境について教えてください。

まずフィリピンでのコロナの状況としては、2021年3月ごろから新規感染者が増加しましたが、4月下旬から感染者数は日々減少してます。

コロナで対面授業が禁止となり、オンラインを活用した授業を取り入れる日本語学校が増えています。弊社もフィリピン現地に提携校があり、コロナ前は7校、現在9校ほどありまして、オンライン授業を通じた日本語教育と人材育成を進めていただいています。今後弊社としては提携校を20〜30校まで増やすつもりです。

 

―オンライン教育で、学力に変化はありそうでしょうか?

そうですね。オンラインとオフラインでカリキュラムをお変えになった学校も、弊社の提携校をはじめ多くありまして、何かしらの変化はありそうです。

ポジティブな面としては、まず日本語を学ぶ間口が広がりましたオンラインの授業を無料開放している学校や、オンライン化したことで働きながらの受講できる学生もいるようです。例えば4時間周期で午前・午後というカリキュラムを組む学校もあるからです。もちろん合格までの期間が倍かかってしまうケースも想定されますが、生徒数は若干ずつ増えています。

コロナ禍での取り組みとして、講師が動画を撮影し、それをYouTubeに非公開で上げて、登録した人だけ見られるようにする試みをしている日本語学校もあります。フィリピンの学校は正社員が最低4名必要というルールがあり、日本語学校では日本語能力N2レベルの方が教師をしているのですが、オンラインではこの正社員の定員ルールが適用されません。講師が少なく済み、コスト削減にもなります。

一方で、どうしてもマナーとかモラルといった面は苦戦している印象です。これから構築を進めていくことになるとは思いますが、ゴミの分別やトイレの使い方、横断歩道の渡る際の信号機の見方など、日本語教育以外の部分は、今後時間をとってレクチャーする必要がありますね。

またオフラインであれば分からないことがあった際に都度質問ができますが、オンラインでは出来ません。現状は講師の説明を動画で視聴するというスタイルです。都度質問ができるようにしたとしても、おそらくカリキュラムに収まりきりません。このあたりはまだまだ勉強段階で、試行錯誤している最中です。

カリキュラムの内容としては、日本語試験の合格にフォーカスしたものが多いという印象を受けます。但し、まだ未熟というか、レベルが低いと感じる場面もあり、詳しい状況やオンライン授業の効果や実績については数カ月後、オンラインで学んだ生徒が試験を受ける頃に明らかになってくるはずです。提携校はどこも、手探りをしている印象ですね。

 

ーオンラインで日本語の知識ゼロの生徒へ、“あいうえお”から教えていくということですよね。

そうですね。そのため難易度は非常に高いと思います。
ただ既に監理団体さんが、オンライン授業を受けたフィリピン人を面接したことがあったんです。その際、これまで面接を受けた方々が全く日本語が分からなかった人ばかりだったにも関わらず、オンライン授業を受けた生徒は日本語がわかったんです。

 

ーオンライン教育でも効果が期待できるという事でしょうか。

やはり日本に行きたい方々がやるので、学習に前向きなのでしょうか。25名が面接を受けて、うち日本語がわかったのが3割くらいです。監理団体さんも「なぜ日本語がわかるのか」と驚かれていましたので、一定の効果は見込めるもの考えております。

 

―御社では日本語学習アプリの活用も進めていらっしゃると聞きました。

日本語アプリを提携校に導入して、学習状況を見える化することも視野に入れています。

すでに試験運用はしており、勉強+テスト対策として、N3の16名に学習をしてもらい、うち2名がN2合格。その内1名は満点合格でした。このアプリは勉強用+テスト対策用のアプリなので、日本語テストに特化した問題も沢山詰まっています。そのためアプリの活用方法によっては、N4合格までの期間はこれから早くなっていくのではないでしょうか。

このアプリでは、ユーザーがどういう問題を解いていて、どのレベルか、どの部分が苦手かまで一括管理ができます。すごく良いツールになるのではと期待しています。

 

ーその他、御社の提携校と、他校との違いは何でしょうか?

介護や自動車整備は、日本語教育以外のカリキュラムとして提携校でも行っています。介護に関しては面接の際に実技を行うよう指示を出される企業様がおりますので、対策としての訓練をして頂いています。

また介護職での技能実習は、TESDA認定のCaregiving NCⅡの取得が必要なので、そこの復習も行ってもらっています。特定技能に関してはこれから構築を進めていくという段階です。

コロナの中でいろいろなことを試し、ツールの導入にも盛んにチャレンジしたいですし、特定技能の介護人材を受け入れていただける企業様にはどのようなニーズがあるかという部分の吸い出しもこれから行っていく段階ですから、今後も模索を続けます。

 

ーコロナウイルスの影響もありますが、フィリピン人材受入れは今後どうなっていくでしょうか?

7月くらいにはフィリピンにおける特定技能の動きも活発になるのではと考えています。そのため、夏頃になると、また現在と違った見通しが出てくるでしょう。

もちろん、コロナウイルスの感染拡大が増え、日本もフィリピンもロックダウン状態という事態が全くありえないわけではないですが、そうだとしても7月以降にどういうふうにフィリピンが動くのか、例えば面接であったり、その面接での対応だったり、そういった部分の発信はできるようになってくると思われます。日本の企業様にも、動き出しをするいい頃合いになるのではないかと思います。

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