日本におけるフィリピン人材雇用の現状~なぜ日本企業はフィリピン人材を活用すべきなのか?~ | 特定技能online

日本におけるフィリピン人材雇用の現状
~なぜ日本企業はフィリピン人材を活用すべきなのか?~

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フィリピン・地図

フィリピン人にとっての海外就労とは、どのようなものですか?

日本人よりも一般的に行われています。”当たり前”とまではいきませんが、限りなく当たり前に近い選択肢だと思います。

理由は、フィリピン国内における仕事の少なさ、収入の少なさです。フィリピン国内で仕事があったとしても、首都マニラでさえ平均月3万円程度の収入です。
また仕事の需要よりも人口の供給が多いことから、国内で働き口がない場合は海外で働くしか生きていく道がありません

現在、フィリピンの人口は約1億人ですが、そのうちおよそ1割の人が海外移住、あるいは海外就労をしており、2019 年における海外からの送金額は約3兆2300億円に達しています。これは、1999年と比べておよそ5倍も増加しています。

現時点でフィリピンのGDPが世界34位ですが、名目GDPの約8%もの金額が海外からの送金が占めているのです。
また、2017年のPwCによる調査によると、2050年にはフィリピンのGDPが世界19位にラインクインするまでに成長すると予測されています。
(参考:PwC調査レポート「2050年の世界」https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-170213.html

現在、フィリピン人の出稼ぎ先として多いのは中東で、一番多い職種がサービス・販売従事者なんです。具体的には、ベビーシッターから高齢者ケアまで、住み込みで面倒を看るような家政婦などの家事労働者が当てはまります。
他業種の仕事が月3万円程度であっても、この分野の仕事だけは、給料が月5万円ほども出るんですよ。

引用:「PHILIPPINE OVERSEAS EMPLOYMENT ADMINISTRATION OVERSEAS EMPLOYMENT STATISTICS DEPLOYED OVERSEAS FILIPINO WORKERS 2016 vs 2015」http://www.poea.gov.ph/ofwstat/compendium/2015-2016%20OES%201.pdf
引用:「フィリピン女性の国際労働移動」http://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Download/Report/2016/pdf/C17_ch02.pdf

フィリピン人は英語が話せますが、アメリカで働くフィリピン人は中東ほど多くないんです。
その理由は、アメリカ向けの送り出し機関が、フィリピン人から手数料として25万円~30万円程度を受け取る仕組みになっており、フィリピン人にはその金額を払えるだけの貯金や、借金できる担保がないからです。

そこで、中東やシンガポール、日本でコツコツ100万円ほど貯めて、母国に帰って30万円を送り出し機関に払って、より給料が高いアメリカに行くというケースが、これからもっと増えてくると思います。

  

日本におけるフィリピン人材の雇用状況はいかがですか。

男女比だと女性の方が多いと思います。15~20年ほど前にタレントビザで来日した日系フィリピン人女性が何十万人かいて、そのまま日本に残っている人々が少なくないためです。

また、現在では基本的に工場勤務、製造業に従事している方が多いです。女性でもラインに入る方も結構多いです。

とはいえ、現在日本にいるフィリピン人は17~18万人と言われますから、海外にいるフィリピン人1000万人の約2%しか日本にはいない状態です。
今後、まだまだフィリピン人の来日は増加してくると感じます。

引用:nippon.com「日本の外国人労働者数は165万人:2019年10月時点、中国人とベトナム人でほぼ半数に」 https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00676/

  

他国の人材と比較した時の、フィリピン人材の特徴や、採用メリットはどのようなものでしょう?

最大の採用メリットは平均年齢の低さです。

現在、フィリピン国民の平均年齢は23~24歳なんです。ASEAN諸国の中でも、ラオス・カンボジアに次ぐ平均年齢の低さです。国民の平均年齢が低いことで知られるベトナムが現在31歳くらいですから、それと比較するとフィリピンの平均年齢の低さが分かると思います。

さら重要なのは、長期的に見ても労働年齢人口が安定的に多いということです。

出生率の高さからみて、20年後もフィリピン国民の平均年齢は25~26歳くらいでしょうし、今後人口は継続的に増えます。
加えてフィリピンには7,700ほども島がある土地柄から、全人口を把握しきれているとは思えません。日本の平均年齢が50歳を超える時代が来ても、フィリピンの人口ピラミッドはおそらくきれいなピラミッド型のまま、平均年齢も26歳くらいに留まっていることでしょう。

また、送り出し先での失踪が少ないのもメリットです。

少ない理由は、簡単に言うと国が雇用を管理しているからなんです。
失踪した場合、POEA(フィリピン海外雇用庁)に失踪履歴が残り、本人だけでなく親族を含め海外で働きにくくなるといったようなペナルティが存在します。そのため、失踪数は他国より圧倒的に少なくなっています。

付け加えると、この制度には「定着率向上」という効果もあります。特定技能では転職が可能ですが、フィリピン人材の場合は転職する際にも入管やPOLO(フィリピン海外労働事務所)への申請などの手続きを、全てやり直す手間が発生するんです。
その手間やリスクを加味してまで転職するかを考えれば、”転職しない”という流れになりやすいんです。

さらに、フィリピンには大卒者が多いことも特定技能での採用に向いている理由です。

弊社の得意パターンは、看護学校や機械加工科の大学と提携して、在校生に日本語を教えつつ3年次に面接を行い、日本での就労試験を合格までサポート。そして卒業と同時に来日してもらう流れです。

大学としても「日本への就職率が高い」という点でアピールになりますし、学生も3年次で単位を取りきったあたりなので勉強しやすく、当社も含め、三方良しなんです。

逆に、他国の人材と比較したときのフィリピン人材のデメリットはなんでしょうか?

1番はコスト(=費用・時間)の高さですね。

フィリピン人材を採用する際は、必ずPOEAから認定を受けた送り出し機関(Philippine Recruitment Agency)との契約が必要です。
一人当たり1,500-5,000米ドルの手数料がかかってしまうため、結果他の国の人材を採用する場合と比べ、受け入れ企業のコストは高くなります

また、人材の教育に関してもコストがかかります

ベトナムなど他の国だと実習生候補を集めて、建築や縫製分野の日本で働くための事前トレーニングを充実させているケースがあるんです。しかしフィリピンの場合はその職種の経験がある人を募集していくので、フィリピンと日本のやり方の違いが出た場合は教育コストがかかってしまいます。

またメンタルの弱い方もやはり一定数いるので、ホームシックになるケースもけっこう少なくないですね。男性のほうがホームシックになりやすい傾向があると感じています。女性は肝が座っていますし、子どもを持っている母親は覚悟が違いますね。子どものために、ものすごくがんばるんですよ。

あと、フィリピンだけではなく外国人全般に言えることですが、わかっていなくても「わかりました」と言ってしまう。こういった部分は、各現場でコミュニケーションをしっかりと取りながら解決していくしかない問題だと感じています。

よくいただく懸念点として、「フィリピンはネイティブに近い英語が話せる国だから、日本以外の英語圏の先進国に行ってしまうのではないか」という話があります。しかしデータを見たとおり、6割は中東に行ってしまう。お金がなくて行きたくても先進国に行けないんですよ。

ですから私のイメージとしては、日本を”踏み台”ではないですけど、きっかけにして、日本の技術を世界に広げていく人材という位置づけでアピールできればと思っているんです。

フィリピン人材を雇用している日本企業からは実際にどのような反応がありますか?

フィリピン人材を採用している企業さんからは、「陽気で明るい」「ポジティブで何事にも前向きに取り組む」というお声をいただいています。実際に職場ではフィリピン人が英語を、日本人が日本語を教え合い、雰囲気が良くなったという話がありました。

弊社が開催する介護分野における入国後講習では、チーム発表の際、ダンスをして場を盛り上げようとしたり、ご高齢者の立場になって考えて動いたりする能力もそれなりに高いと感じます。

フィリピンでは大家族の家庭も未だに多く、「誰かを楽しませたい」「高齢者にも元気になって欲しい」という想いが強いのではないでしょうか。

特に介護現場において、そういったコミュニケーション能力や積極的な姿勢を高く評価いただいています。

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